2014年4月号 DEEP
いぶかしい入札劇が続いた。在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)中央本部の入る朝鮮中央会館をめぐる競売入札案件だ。 東京都千代田区富士見町2丁目14番地。靖国神社にほど近い一等地に朝鮮中央会館が完成したのは1986(昭和61)年9月のこと。2390㎡の敷地に、地上10階、地下2階の堅牢なビルがそびえ立つ。朝鮮総聯中央本部は北朝鮮の在日本大使館の役目を果たしてきた。土地・建物は朝鮮総聯の財産管理を担った関東興業(株)が所有していた。朝銀東京信用組合が破綻した前年の98年9月、朝鮮中央会館管理会に所有権が移転された。移転登記が資産を隠す仮装売買ではと疑われ、「金庫番」康永官朝鮮総聯財政局長の獄死にもつながった。90年代後半、朝銀信用組合の破綻処理に公的資金1兆円以上が投入された後、債務628億円が残った。債務を譲渡された整理回収機構は、朝鮮総聯に対して債務返済を求めて提訴 ………
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