「冷戦第二章」ロシアが西欧に肘鉄

「ポスト冷戦」の終わりの始まり。イデオロギー対立でも戦争でもない「危険な時代」。

2014年4月号 GLOBAL [緊急特集 ウクライナ危機]

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3月1日、ロシア上院はウラジーミル・プーチン大統領が求めたウクライナへのロシア軍投入を承認した。自国の権益やロシア系住民保護を理由にクリミアを封鎖する構えを示し、ウクライナ情勢は一気に緊迫した。本稿執筆時点で事態はまだ流動的だが、16日にはクリミアで住民投票が行われ、ロシア編入が賛成多数を得て、ロシアがその結果を受け入れれば、欧米とロシアは「ポスト冷戦」の時代に幕を引き「冷戦第二章」の時代に突入するだろう。ベルリンの壁の崩壊からウクライナ危機にいたる25年間は、西欧、とりわけ米国がロシアを「欧州・大西洋社会」に取り込むことに失敗した時期として後世に記憶されるだろう。ロシアは戦略的な独立の主張をついに曲げなかったのだ。

仮調印を 「チャブ台返し」

ウクライナ危機の各段階を順を追ってみていこう。最初の段階は2013年夏から11月まで。ウクライナ政府が欧州連合(EU)加盟の前提とな ………

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