進学塾「TOMAS」粉飾と名証ハコ企業

2014年4月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

進学塾「TOMAS」のリソー教育(東証1部上場)が売上高を不正に水増ししていたことが発覚、証券取引等監視委員会は3月7日、約4億円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告した。受講キャンセルで生徒に返還しなければならないはずの授業料を計上して水増しした売上高は、2007年からの6年余りで83億円。この粉飾で12年2月期から翌期にかけて債務超過の状態だったことを隠蔽した。その後わずかな資産超過に持ち直したが、13年には債務超過による上場廃止の恐れがあったことを隠して、54億円の公募増資を行っていたから、たちが悪い。粉飾決算の発覚を受けて社長以下、3人の役員が引責辞任したが、第三者委員会の報告書で「売り上げに重きを置く経営方針」に主な原因があると指弾されている岩佐実次会長が居残って社長を兼務することになった。同報告書では会長は売上高の水増しを知らなかったとされている ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。