暴かれた中国「紅い貴族」海外蓄財

タックスヘイブンの秘密ファイルに何と2万2千人。習近平の義兄や温家宝の息子も。

2014年3月号 GLOBAL

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1月21日、中国共産党を震撼させるスクープが世界を駆け巡った。米国のワシントンに本拠を置く非営利報道機関、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が、習近平国家主席(兼党総書記)を含む中国の指導者の親族たちがカリブ海などのタックスヘイブン(租税回避地)にペーパーカンパニーを保有していることを暴露。巨額の蓄財を隠匿している可能性が高いと報じたのである。ICIJは3年前、カリブ海の英領バージン諸島(BVI)、南太平洋のクック諸島、シンガポールなどに登記された10万社を超える企業や投資ファンドに関する秘密ファイルを入手。そこには企業やファンドの投資家の氏名や連絡先、所有権の変動、取引に係わる電子メールなど250万件に上る膨大なデータが記録されていた。ICIJは世界58カ国の報道機関と協業して解析を進め、2013年4月から協業先の報道機関やICIJのウェブサイトを通じて順次成 ………

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