「医療事故調」に医師免責論の厚い壁

2014年3月号 LIFE

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医療事故による死亡原因を調査し再発防止を図る第三者機関「医療版事故調」設置法案が、今通常国会に提出される運びになった。医療版事故調の必要性が議論されて10年。医療事故の被害者や遺族が待ち望んでいた制度が、ようやく日の目を見そうだ。堂々巡りの10年間を象徴するように土壇場まで議論は紛糾した。自民党の社会保障制度特命委員会・厚労部会合同会議で厚労省案に批判が相次ぎ、法案提出に待ったがかかったのだ。批判が集まったのは警察への通知に関連する部分。現行の医師法21条は、医師に異状死届け出を義務づけており、違反すると刑事罰を受ける。手術ミスで妊婦を死亡させたとして産婦人科医が逮捕された06年の福島県立大野病院事件(08年無罪確定)では、業務上過失致死と21条違反で逮捕された。今回の厚労省案は、医療事故調から警察への通報は行わないとする一方、21条の規定はそのまま ………

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