全銀協「でんさいネット」初の不渡りにピリピリ

2014年3月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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「でんさいネット」をご存知だろうか? 全国銀行協会が入念な準備の上、昨年2月から稼働させた電子記録債権法(2008年12月施行)に基づく新たな決済システムだ。紙の手形と異なり現物管理のリスクがなく、分割譲渡や割引資金化が容易な上、手形領収書発行や取立事務も不要など多くのメリットがある。このため発行額はうなぎのぼり。今年度中にも残高が1兆円の大台を超えるだろう。ところが、この「でんさい」で恐れていた「不渡り」が発生し、全銀協はピリピリモードだ。歴史に不名誉を刻んだ企業はオール電化住宅の販売を手がける株式会社エコ・ホーム(茨城県つくば市)。年末年始の12月20日と1月6日に資金不足で支払い不能となり「でんさい利用停止処分」を受け、事実上倒産した。手形と同じく6カ月以内に2度の支払い不能(不渡りに相当)になると、信用失墜企業としてペナルティーを受ける取り決め ………

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