畑中金融庁の強権発動により、ワントップから2トップに逆戻り。林信秀新頭取の手腕は未知数。
2014年3月号 BUSINESS
時計の針が猛スピードで逆回転を始めている。金融庁は元長官・佐藤隆文(昭48一橋大経・旧大蔵省)が「ベター・レギュレーション」(金融規制の質的向上)をぶち上げ、当局は監督原則を示すだけで金融機関の自主性を尊重する方針に大転換した。いや、したはずだった。というのは、現長官・畑中龍太郎(昭51東大法・旧大蔵省)が骨抜きにしたからだ。在任3年目、今や霞が関で怖いものなしの「大物長官」が強権を発動し、かつて大蔵省4階に君臨した銀行局の亡霊が復活した。そして、反社会的融資で信用失墜したみずほフィナンシャルグループ(FG)は亡霊に操られながら、再建への茨の道を歩みはじめた。
1月23日午後、みずほFGがみずほ銀行頭取交代を発表するため、緊急記者会見の開催を日銀金融記者クラブに連絡すると、クラブは「なぜだ?」「どうして?」と大騒ぎになった。そのわずか6日前の記者会 ………
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