奇跡は二度ない「劇場政治」

2014年3月号 連載 [いまここにある毒]

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祭りのあとは哀しい。電飾が消え、天幕が畳まれ、旗も幟も片付けられる。縹渺と一陣の風、いや、時ならぬ吹雪。フェリーニ映画なら、遠くの空にジンタが消えてゆくエンディングか。東京都知事選の「小泉劇場」は大雪もあって不発だった。元首相二人の「脱原発」は陣営の内輪揉めで失速、勝手連も足並みが乱れた。白髪のライオン丸の舌鋒に往年の勢いなく「やっぱり賞味期限切れ」と聴衆をがっかりさせた。かたや大阪。こちらも大阪都構想が公明党に梯子を外され、橋下市長が出直し選挙で「維新」ブーム再来をめざすが、自民党など府議会の面々は「劇場政治に乗るまいぞ」と候補を立てないシカト作戦。慰安婦発言以来、橋下人気は尻すぼみを挽回できそうにない。だが、これで現政権は盤石、と思うのはヌカ喜びだろう。短命な「劇場政治」のポピュリズムは、昔の名前で出てきた人気者に容赦ない。「奇跡は ………

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