豊田章一郎が背中を押して誕生した「榊原経団連」。東京五輪開催年の財界総理は御曹司で決まり!
2014年3月号 BUSINESS
経団連会長選びは、またも異例の展開となった。副会長からは次期会長は選ばれず、3年前に副会長を退いた東レ会長の榊原定征(70)が「財界総理」の椅子に座る。現会長の米倉弘昌(76)も評議員会(現審議員会)議長から選ばれ「苦肉の策」と揶揄された。財界の人材難は目を覆うばかりである。米倉が榊原に会長就任を打診したのは昨年12月20日。歴代会長の豊田章一郎(88)、今井敬(84)、奥田碩(81)、御手洗冨士夫(78)らは「いつ決まるのか」と、気を揉んでいた。米倉の意中の人は製造業出身の経団連副会長、川村隆(74、日立製作所会長)だった。日立を立て直した川村は人物識見とも申し分なく、永田町や霞が関の受けもいい。7月下旬に2人きりになり、米倉はやんわりと意向を探ったが、年齢を理由に断られた。「川村さんは断ったらしい」。そんな噂が漏れ始め、「いや、最後は受けるだろう」「日 ………
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