「自転車は凶器」高額賠償判決の十字架

被害が悲惨なことは自動車事故と変わらない。62歳女性をはねた小学生の母親に9520万円の賠償命令も。

2014年3月号 DEEP

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猛スピードで、しかも乱暴な運転の自転車を見かけることがよくある。しかし、死傷事故を起こすと、自動車の事故と同様の損害賠償を命じられることはあまり知られておらず、もしもに備えて保険に入っている運転者は多くない。東京地裁が1月28日に言い渡した判決は大きなニュースになった。東京都大田区の横断歩道で2010年1月、75歳(事故当時、以下同じ)の女性を自転車ではねて死亡させた男性に対し、女性の夫と息子に計約4746万円という高額の賠償金支払いを命じたからだ。賠償金の内訳は、①生きていたら得られたであろう利益(逸失利益)約1536万円、②女性への慰謝料2300万円、③女性の入院治療費、葬儀費用など約178万円、④夫への慰謝料200万円、⑤息子への慰謝料100万円、⑥弁護士費用など約432万円――だった。①は75歳女性の平均余命15.38年の半分をやや下回る7年間、家事労働を続けられたとして賃金に ………

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