独走「日経電子版」も伸び悩み

「電子」への緩やかな移行を図るも、「紙」が想定以上に減り始めるなど課題山積。

2014年3月号 BUSINESS

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日本の新聞社の有料オンラインサービスの中で唯一の成功例といわれる「日経電子版」だが、創刊4年目に入って伸び悩みが目立ってきた。2010年3月のスタートから3年目までは年間約10万人ずつ順調に読者を増やしてきたが、4年目に入って伸びがスローダウンし、今年1月現在では33万5千人にとどまっている。日経新聞の成功を見て電子版の創刊に踏み切る地方紙などが後を絶たないだけに、その伸び率の鈍化は新聞業界全体の動向にも影響を与えそうだ。

12の印刷工場が足枷

日経電子版は10年12月に10万人、12年4月に20万人、13年5月には30万人と読者を伸ばしてきた。30万人を年代別にみると、20代14%、30代23%と、30代までで4割弱を占め、新聞離れが著しい若年層にも一定の浸透を見せている。しかし、その後は伸びが鈍り、今年1月までの8カ月間で3万5千人の増加にとどまった。喜多恒雄社長は14年末時点で37万5千人という低めの ………

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