戦略担当役員のクビが跳び社内外に激震。不採算のエレキ事業に大ナタを振るう。
2014年2月号 BUSINESS
「ソニーは絶対に許さない」と経済産業省幹部は言う。リチウムイオン電池をノンコア事業と位置付けてきたソニーが、最近になって豹変、コア事業に据えたことで、経産省の目論見が崩れたからだ。「この1年間の努力が水の泡。なんだったんだということになりかねない」と、怒りは収まりそうにない。 この1年、経産省肝煎りの官民ファンド「産業革新機構」が、日産自動車とNECが共同出資で立ち上げたリチウムイオン電池生産会社「オートモーティブエナジーサプライ」と、ソニーの電池子会社「ソニーエナジー・デバイス」を結び付け、そこへ機構が出資する構想を密かに進めていた。 そもそもパソコンやスマホ、電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池を、世界で初めて実用化したのはソニーである。以来、約20年にわたって日本勢がリードしてきたこの電池の主導権を、最近では韓国サムスンSDIに握られる始 ………
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