アベノミクスに便乗。都内一等地の空き家を狙うワルどもが、「住基カード」で大化け。
2014年2月号 DEEP
詐欺の世界もやはり高齢化社会なのか――88歳の地主を装った白髭のご老体「地面師」が、“冥途の土産”の一稼ぎを見破られ、あえなく足がついた。「地面師」とは不動産業界に巣食うワルたちのこと。土地所有者の知らない間に、運転免許証など本人確認できるものを偽造し、本人になりすまして印鑑証明や住民票などを取得、土地を売り飛ばす連中である。ひとりではできない。なりすましの実行犯は、むしろカネで雇われたダミーで、その後ろの黒幕が不動産仲介業者、カネで動く弁護士や司法書士、書類の偽造屋などを操っている。そんな地面師グループが、「アベノミクス」効果による不動産バブルに便乗、都内一等地の空き家を狙って各所を荒らしまわっている。その手口や重複している人脈を考えれば、同一犯といっていい。本誌が確認できただけでも3カ所で犯罪が仕掛けられ、2件が既遂で1件が未遂。皮肉なこと ………
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