「世代対決」が見ものの歌舞伎界

若手の奮起が話題を呼んだ忠臣蔵公演。2月の公演も若手中心。その成長が試される。

2014年2月号 LIFE

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新装再開場して初めての新春公演を迎えた東京・銀座の歌舞伎座。「杮落(こけらお)とし興行」も佳境に入り、客席に日本髪、和服姿の女性客が目立つのも正月らしい風景である。観客動員も昨年末、予想を2カ月も上回って100万人を超えた。華やかな初芝居で沸く歌舞伎座の舞台だが、どこかに、何ともいえない気掛かりな雰囲気が客席に漂っている。それは紛れもなく、居るべき中村勘三郎と市川團十郎、病欠の坂東三津五郎、中村福助、片岡仁左衛門ら人気役者がいないためだ。これほど幹部俳優の欠けた歌舞伎座が、これまであっただろうか。昨年4月の再開場以来、記録的な大入りを続けている歌舞伎座の人気も、多くは、ご祝儀人気と真新しい建物への関心の高さに支えられたものであることを、興行主の松竹株式会社と歌舞伎座の幹部が気付いてない筈はない。本当の歌舞伎人気は、質の良い人気役者が揃ってこ ………

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