細川「乱入」で舛添には踏み絵

「脱原発」を掲げ「殿様」元首相が出馬。「本命」は自民に詫びを入れ、すり寄った。

2014年2月号 POLITICS

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徳洲会からの疑惑の5千万円で塀の中に落ちそうな“アマチュア”知事、猪瀬直樹の辞職に伴う東京都知事選挙。2月9日の投開票に向け各党、各候補が年初から大乱戦を演じている。「ゾンビもゾンビ、大ゾンビの登場だ」――1月9日、朝日新聞朝刊1面で細川護煕元首相(76)が「候補に浮上」と報じられ、自民党のある議員はショックを隠さなかった。本誌前号に載せた「『死に体』猪瀬の後釜もゾンビ」の記事が、誰しも脳裏をよぎったろう。名門細川家の嫡流で、熊本県知事を務め、93~94年に非自民8党派の政権を率いた知名度に加え、「脱原発」を掲げて何とあの小泉純一郎元首相と連携するという。「脱原発」への転向で安倍政権にダメージを与えたライオン丸が、14日の細川との会談で全面的な支援を確約、自民党の一部の議員にまで支持が広がるかも――自民党には悪夢のシナリオだ。

「安倍嫌い組」がおだて?

なぜ細川元首相は出馬する気に ………

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