近藤誠「がん放置療法」に果たし状

100万部突破の超ベストセラーを粉砕する論客登場。「がんもどき」が不利に見えるが……。

2014年2月号 LIFE

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がんは早期治療がいいのか、放っておいて構わないのか——。真っ向から対立する考え方が大論争を呼んでいる。 「がん放置療法」を掲げる近藤誠医師の『医者に殺されない47の心得』が2013年度のべストセラー第2位にランクされた。だが、100万部突破のこの本を「間違いだらけ」と非難する長尾和宏医師の『「医療否定本」に殺されないための48の真実』が昨年8月に上梓され、週刊誌やネット上でバトルに発展、2人の戦いはいまだに続いている。近藤誠は慶応義塾大学医学部放射線科講師。米国留学から帰国後、1988年に乳がんの乳房温存療法を唱える論文を発表。当時当たり前だった乳房全摘出を「犯罪」と批判、日本医療界にたった1人の反乱を起こした。その後、「がんの早期発見・早期治療は意味がない」「がんは切らずに治る」「抗がん剤は効かない」と新説を唱え、がん治療全体を否定し始める。著作は『患者よ ………

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