業績は好調だが、優秀な幹部は離れ、残るはイエスマンばかり。新規事業もさっぱりだ。
2014年2月号 BUSINESS
プロ野球界の至宝・楽天イーグルス田中将大選手の去就に世間の関心が集まり、連日メディアから楽天の二文字が絶えない。昨年末には時価総額が2兆円を超え、本業も好調な楽天。政界にも影響力を持ち始めた三木谷浩史会長兼社長(48)は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。だが、創業から17年。三木谷が築いた帝国の礎にひびが生じ始めている。昨年12月19日、経営幹部の人事異動が発表されると、楽天社内に失望が広がった。現楽天証券の買収をきっかけに入社して以来、約10年間にわたりナンバー2として三木谷を支えてきた國重惇史(68)が代表取締役副社長から取締役副会長に退き、CFOの山田善久(49)と穂坂雅之(59)が揃って代表取締役副社長に昇格すると伝えられたからだ(1月1日付、穂坂は3月代表取締役就任予定)。住友銀行の取締役を務め、「最後のバンカー」と呼ばれた西川善文元頭取の信任も厚かった ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。