「天安門突入」後の厳戒下で1カ月半に3件。圧政へのウイグル人の怒りは臨界点だ。
2014年2月号 GLOBAL
新疆ウイグル自治区で、公安当局とウイグル人の衝突が止まらない。2013年12月30日午前6時半頃、新疆自治区莎車県で新たな流血事件が発生。中国メディアの報道によれば、9人の武装グループが同県の公安局(警察署)を襲撃し、爆発物を投げ込んだり公安車両に放火するなどした。警官隊が銃で応戦して8人を射殺、1人を逮捕。グループが所持していた25個の爆発物や9つの刃物を押収した。この事件について、新疆自治区の公安当局は「組織的かつ計画的なテロ襲撃」と断定。9人は過激な宗教思想に染まり、テロ集団を結成して資金集めや爆発物の実験をしていたという。だが新疆の実態を知っていれば、当局発の情報を鵜呑みにする者はいないだろう。ドイツに本拠を置く亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」は直ちに声明を出し、「中国当局は法的手続きを無視してウイグル人を射殺し、反テロの名の下に正当化し ………
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