台湾の金融資本に身売りが決まった途端に行内で不穏な動きが続出。「成り上がり」ワンマン頭取の生き残り策か。
2014年2月号 BUSINESS
東京スター銀行の内部で不祥事を封印しようとの不穏な動きが進行中だ。同行を巡っては、台湾の大手金融グループ、チャイナトラストへの身売りが決まったばかり。今春予定の経営権移行とも絡まり、上層部の間では臭い物に蓋をしようとの思惑が渦巻いているという。同行で数々の不祥事が見つかったのは昨年春に行われた金融庁検査がきっかけだった。身売り話が進むのと歩調を合わせたもので、事実上、当局による買収デューデリジェンスともいえた。すると、管理部門を中心に不祥事がぼろぼろ出てきた。その一つは行内に常駐していた外注業者社員による横領問題。東京スターは事務用品などの仕入れを東京都江東区の外注業者に委託しており、そこの社員2~3人が行内の総務部門に席を与えられ、本支店を回って御用聞きをしていた。そうしたところ、こともあろうにその1人がカメラ量販店に不正発注を繰り返し ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。