「一票の格差」意気地なし最高裁

一連の高裁判決より、論理もやる気も大幅ダウン。国会議員がそんなに怖いか。

2014年1月号 DEEP

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11月20日夕方6時、会見場にやや遅れて入ってきた弁護士たちの表情は冴えなかった。「前の最高裁判決よりも後退した判決だ」この日午後、2012年12月衆議院議員選挙の「一票の格差」訴訟最高裁判決が言い渡された。高裁段階では次々に「違憲状態」「違憲」そして「選挙無効」の判決が出て、自民党を中心とした国会議員が反発を強め、立法府と司法府の全面対決の緊張感が高まっていたが、多数意見は「違憲状態」と判断した。大法廷の判決に関与した14人の判事全員が違憲または違憲状態としたものの、「(是正に必要な)合理的期間が過ぎたとは言えない」と、選挙無効の判断は避けた。踏み込んだ判決によって司法自らが問題解決や被害救済に乗り出す「闘う裁判所」は鳴りを潜め、国会の「ご機嫌伺い」にとどまったのだ。

消極姿勢の「司法の役割」

今回の最高裁判決の判断枠組みは、11年大法廷判決を踏襲している。憲法違反かどうか ………

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