「電通関与」に目をつぶる警視庁

本誌に2年遅れて家宅捜索。だが、単なる詐欺容疑で「LED循環取引」はネコまたぎ。

2014年1月号 DEEP

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本誌が「電通『LED循環取引』の全貌」という見出しで、広告業界最大手、電通100%子会社の電通ワークスに発生した不可解な取引を記事にしたのは、1年半前の12年5月号だった。その2号前にも電通ワークスの躓きを報じている。その時、電通と電通ワークスは、「現在、警察に相談しており刑事告訴の予定。回答は控えさせていただく」(広報担当者)ということで、説明は得られなかったが、警察の手に委ねられたのは事実だった。警視庁組織犯罪対策4課は11月8日、捜査に着手、LED開発会社のワールドワイドエンジニアリング(WWE)など関係数十カ所を家宅捜索した。「詐欺、津田悦資ほか5名」と捜査令状には書かれていた。本誌が指摘したのは、電通ワークスが中小企業の事業支援会社ウェルバーグから、LED照明約77万本、約120億円の一括発注を受け、それをWWEに約114億円で発注するという業界の常識ではありえ ………

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