第一三共「こんな会社に誰がした」

買収したインド製薬最大手「ランバクシー」に再び対米輸出禁止措置。「最悪のババ」を引いた庄田会長が居座る不思議。

2014年1月号 BUSINESS [「最悪のババ」を引いた男]

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株価は経営陣の成績表に例えられるが、第一三共の株価は惨めなものである。三共と第一製薬が経営統合し、共同持株会社を経て新生第一三共が誕生したのは2007年4月。05年4月に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併し、アステラス製薬が誕生してから2年後のことだった。「当時は抗血小板剤プラスグレルや抗凝固剤エドキサバンの大型化が期待される第一三共の方がアステラスより評価が高かったのに――。こんな株価で恥ずかしくないのか」(個人投資家)国内製薬大手3社の勝ち負けは、掲載した株価グラフで一目瞭然だ。ちなみに12月6日の終値は、武田薬品5070円(時価総額約4兆円)、アステラス5980円(同約2兆7300億円)、第一三共1828円(同約1兆2900億円)。第一三共の株価はアステラスの3分の1に満たず、中堅の塩野義製薬2241円、中外製薬2387円にも及ばない。「こんな株価に誰がした」と、個人投資家が嘆くの ………

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