「江田新党ブーム」の賞味期限

「一強多弱」の政治局面をどう打開するか。野党再編に向けたカウントダウンが始まった。

2014年1月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

「みんなの党は政界再編という原点を忘れ、変わり果てた。党の存続を自己目的化し、あわよくば与党化していく動きがみられた。『歌を忘れたカナリア』に将来はない」――。渡辺喜美代表との対立が続いていた江田憲司前幹事長が12月9日、ついに離党に踏み切った。この日、離党届を提出したのは江田氏を含め14人。35人いる党所属議員の実に4割が集団離党する異常な事態に陥った。2009年の結党から4年余。「第三極」を謳ったみんなは、文字通り真っ二つに割れた。分裂を決定的にしたのは、安倍政権に対する渡辺氏の急速なすり寄りだ。11月14日夜、東京・赤坂の中華料理店。渡辺氏は「国家安全保障会議(日本版NSC)設置法、特定秘密保護法、集団的自衛権の行使容認。我々はこの3点で安倍政権に協力する」と熱弁を振るった。視線の先にいたのは安倍晋三首相。反対世論が強い秘密保護法への賛成方針は事実上、 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。