アベノミクスにドイツの教訓

来日したゲアハルト・シュレーダー前ドイツ首相は、本誌主催の講演で、成果を見るまでの時間差に耐える胆力と、痛みを中和する成長こそ「改革の要諦」と強調した。講演内容をここに抄録する。

2014年1月号 POLITICS [シュレーダー前ドイツ首相講演と討論会]

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ドイツの構造改革は日本の現状に応用できるかどうか――今日、それを話すよう私は仰せつかっています。日独は強力な経済パートナーであり、両国間の貿易総額は年間390億ユーロ以上あります。経済的な絆だけではありません。両国の国民は文化、歴史的な類似性を有しています。両国ともに第2次大戦の荒廃から急速に復興しました。そして21世紀において、私たちは共通の課題に直面しています。少子高齢化、エネルギー確保、既存の世界のガバナンス構造に新しい力を注入する必要性……などです。まず日本と類似する欧州の現状を振り返ってみましょう。欧州連合(EU)は政治経済的に難局に直面しています。EUは過ちを犯しました。ギリシャの債務問題への対応が遅すぎ、他の財政難の欧州諸国に深刻な波及効果をもたらしました。しかしEUが下した決定は正しい方向に進んでいると思います。まず財政同盟、ユーロ圏の ………

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