2013年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
副作用の訴えが相次ぎ、接種勧奨が中断された子宮頸がんワクチン。製造販売元の英グラクソ・スミスクライン(GSK)と米メルクの子会社MSDが火花を散らし、これまで競り負けていたMSDが、逆転を狙ってロビー活動を強めている。MSDは9月、東京都内のホテルの大宴会場で「命の選択 がん予防を考える」と題するシンポジウムを開催。一般人やマスコミはシャットアウトした上で、医療界の重鎮を集めてワクチンの重要性と勧奨再開を訴えた。複数の出席者によると、引退した坂口力元厚生労働相が壇上に上がって挨拶。現役の政治家はワクチンに批判的な世論を恐れて登壇しなかったが、会場には自民党厚労族の大物も姿を見せたという。医師側からは今村定臣日本医師会常任理事、小西郁生日本産科婦人科学会理事長らが登壇。高久史麿日本医学会会長や古川貞二郎元内閣官房副長官も賛同者として名前を連ねた。そう ………
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