2013年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
証券取引等監視委員会(SESC)の佐渡賢一委員長(67)を再任する国会同意人事案が可決され、12月から3期目に入る。SESCの発足以来、委員長が3期目を務めるのは初めてだ。2007年7月から委員長を務める佐渡氏が、さらに3年間の任期を全うすれば、9年以上に及ぶ超長期政権となる。今任期中は、オリンパスによる巨額損失隠しや野村証券の増資インサイダー、AIJ投資顧問の年金消失事件などの大型案件に精力的に取り組んだほか、国際化する証券不祥事を課徴金制度を武器に次々と摘発。デイトレーダーや仕手筋にも恐れられ、SESCの捜査機関としての存在感を存分に高めた。検察関係者や畑中龍太郎長官ら金融庁幹部の信任も厚く、続投自体に違和感を唱える向きはない。とはいえ、続投の背景には、再任時期が霞が関の人事サイクルと合わなかったこともあるらしい。SESC委員長は本来ならば7月に任期満了を迎えるは ………
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