ドコモ「iPhone」不振の悲惨

稚拙な販売戦略が祟り、頼みの「iPhone」が売れない。加藤体制に現場はしらけ気味。

2013年12月号 BUSINESS

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「最近、加藤(薫)社長の機嫌がすこぶる悪くて困る…」NTTドコモの中堅社員がそう嘆くのも無理はない。なにせ満を持して販売した「iPhone」が思うように売れていないのだから、経営トップの心中が穏やかなはずはない。9月20日に東京・丸の内で行われたiPhone発売記念イベントに登場し、「本当にお待たせしました。緊張で足が震えています」と顔をほころばせていた時には、よもやこんな事態になるとは想像していなかったはずだ。電気通信事業者協会が11月8日に発表した10月末時点における通信各社の携帯電話契約者数によると、ドコモは2カ月ぶりに契約者数が純増3万7100件に転じたものの、新規契約から解約を差し引いた純増数においてソフトバンクモバイル(22万9400件)やau(15万8900件)に大きく水をあけられる結果となった。MNP(番号ポータビリティ)の利用件数では、auが8万3900件、ソフトバンクが ………

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