2013年12月号 DEEP
「自分でやった方が早い病」とは、最近よく目にするビジネス書(小倉広著)のタイトルだ。上司が部下の頭を飛び越えて、次々と懸案を片付けてしまったら、下の人間がやる気をなくすのは目に見えている――。警察組織とて例外ではない。「殺し(殺人)」「叩き(強盗)」など凶悪事件捜査を担う警視庁刑事部捜査一課。警視庁刑事部の「ナンバー課」の中でも「花の一課」とされ、マスコミでも事件モノでは必ずその名が取り沙汰される。警視庁捜査一課は400人体制で12の殺人犯捜査係、強盗犯捜査係、誘拐などに対応する特殊犯捜査係があり、精鋭揃いのエリート刑事たちが日夜捜査に当たっている。一課を束ねるのは警視正の課長だ。8月26日付で一課のトップに就任したのは、青木樹哉警視正(52)だが、青木課長の就任で一課の内外が「ざわついている」という。「一言で言うとキレモノ。部下の報告以前に、自ら ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。