JR東がJR北海道「救済スキーム」

「救済合併」を視野に北海道の経営陣を刷新。実権を握った東日本が道新幹線を運行。

2013年12月号 BUSINESS

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レールの幅の異常を放置して列車を脱線させ、非常ブレーキや信号は頻繁に故障する。特急列車が床から火を噴くのは日常茶飯事。運転士が覚醒剤を常習し、ミスを隠すため自動列車停止装置(ATS)をハンマーで叩き壊す――。JR北海道の不祥事が止まらない。11月には、新たにレール異常値の改ざん疑惑も浮上した。JR東日本の保守点検部門の管理職が1年間、JR北に派遣されているが、1年程度の指導では焼け石に水だろう。安全に回せる人と資金が、圧倒的に足りないからだ。JR北全駅の1日の利用者数は35万9千人と、JR渋谷駅(同41万2千人)1駅にも満たない。全路線約2500キロのうち、採算が取れているのは小樽―札幌などわずか1割強。冬の積雪による線路や車両の傷みはJR他社より激しく、施設や車両の修繕費もかさむ。古い列車を高速で長距離走らせ、予備の車両も少ない。耐用年数に達した線路や機材、車両も延命 ………

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