毒をもって毒を制す「目玉の男」

2013年12月号 連載 [いまここにある毒]

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『グレート・ギャツビー』の物語で忘れられないのは、ニューヨークの郊外を睥睨する検眼士T・J・エクルバーグの巨大な目玉の看板だろう。天網恢々、世の愚行はすべてご照覧あれ。今、あの目に譬えられるのは、筋萎縮性側索硬化症で呼吸も食事もできず、手足も顔の筋肉もマヒし、目の動きで意思を伝えるしかない医療法人「徳洲会」の前理事長、徳田虎雄だろう。以前、亀井静香と組み「石原新党」を画策していたころ、あのギョロ目を間近に見た。今や目玉だけで生きて、日本最大の病院網を経営してきた執念は、すさまじいの一語に尽きる。二男の代議士の公選法違反事件で理事長を辞したが、東京地検特捜部に臨床聴取され、長女、二女が逮捕された。すべてが彼の差し金だったとしても、すでに全身マヒの“牢獄”にいては、逮捕・拘留して保釈を引き延ばす心理的拷問など屁でもなかろうから、検事も無力である ………

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