サハリンでガスプロム反撃の狼煙

「サハリン1」ガスの囲い込みを図るロスネフチに巻き返し。プーチンの軍配は?

2013年11月号 BUSINESS

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9月、シリア化学兵器問題で大きな外交上の得点を稼いだロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、余勢を駆って10月7~8日、インドネシア・バリ島でのアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に乗り込んだ。 ロシアは従来、依存してきた欧州経済の中長期的な停滞が見込まれ、より高い経済成長の可能性を秘めるアジア太平洋地域で存在感を高めたい。そこで昨年9月、プーチン大統領の肝煎りでウラジオストクにおいてAPECサミットを主催した。今回のバリ島APECでも、同地域の有力企業トップが参加するAPEC最高経営責任者サミットの場で、プーチンの演説と質疑応答の機会が設けられた。福島原発事故以降、対日エネルギー有力供給源として浮上したロシア産天然ガスを巡る日ロ協力の行方を占う上で、幾つかの重要な発言があった。重要なポイントを引用しておこう。「我々は液化天然ガス(LNG)の輸出を検討してお ………

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