SBI「期末益出し」韓国ルート

看板を替えても「現代スイスの二の舞い」。益出しに使った韓国上場子会社へどこが融資。

2013年11月号 DEEP

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韓国でまた一つ、規模が小さいとはいえ、財閥グループが破綻に追い込まれた。破綻したのは東洋グループ。資産規模は日本円で1千億円にも満たず、「トップ30」クラスの財閥ではないが、その破綻が韓国社会を揺るがせている。なぜか? 東洋グループ傘下の東洋証券がグループ破綻の事実を知りながら、社債やCP(コマーシャルペーパー)を個人投資家たちに売りまくっていたからだ。トラの子の資金で買った社債、CPが紙屑になりかねない個人投資家の怒りは収まらない。リーマン・ショック後に韓国を見舞った通貨危機の教訓から、投資家保護を目的に設立された金融消費者保護院には、抗議が殺到しているという。朴瑾恵大統領自ら金融監督院に直接、厳正な処置をするよう指示するほどの騒ぎになっている。

楽観できぬ「貯蓄銀行」

この弱小財閥の破綻には、韓国経済、ことに韓国の金融の脆弱性、構造的な問題が凝縮されている。破綻 ………

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