読売「五輪号外」800万部大盤振る舞いの舞台裏

2013年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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東京五輪開催が決まった9月8日、新聞各社は号外を出したが、読売新聞は公称部数の8割強に当たる800万部超を「全戸配布」した。東京開催は日本時間午前5時頃に決まったが、同日は日曜日で夕刊がなく、その上翌9日が新聞休刊日で朝刊がないため、号外を出した新聞社が多かったが、読売の対応は突出していた。読売の号外は16ページフルカラー。およそ半分が記事、写真などで、残りを広告が占めた。ライバルの朝日新聞や毎日新聞は4ページ程度の号外30万~40万部を大都市中心に街頭で配布しただけ。地方紙では新潟日報が公称部数の4割強に当たる二十数万部を各戸配布したものの、ほとんどの新聞は街頭での配布にとどまった。こうした読売の対応について、他紙からは「販売店に対する読売の統率力はさすがだ」とうらやむ声や、「こういう時にしっかり配られると、読者を取られる」と懸念する声が上がった。し ………

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