インド経済低迷にスズキなど強気

通貨安にも日系自動車メーカーは投資の手を緩めない。新中央銀行総裁で回復の芽も。

2013年10月号 BUSINESS

インド経済は、通貨下落と資金流出の懸念に悩む他の新興国同様、厳しい下方圧力にさらされている。大方のアナリストは今年度(2013年4月~2014年3月)の経済成長率を過去10年で最低の4.2%程度とし、しつこいインフレのために内需の急激な冷え込みを予想している。インドルピーは、通貨の信頼回復策が発表される前の8月末には、対ドルで最安値をつけ、インドの自動車メーカー最大手のマルチ・スズキ(日本のスズキが56.2%の株式を保有する子会社)の株価は、年初来安値付近まで売り込まれた。ここ2年間の景気の急減速は、中国に次ぐ巨大成長市場としてもてはやされてきたインドの経済が、逆回転し始めた予兆なのか、それとも大きな景気のサイクルの中での一過性の落ち込みか――長い目で見て、高い貯蓄率や、いまだに需要を十分満たされているとは言えない12億の人口などを考えると、答えは後者の「一過 ………

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