ドイツ「優等生復活」の原点は雇用改革

「痛みを伴う改革」のタネ籾が、いまや完全雇用の黄金の穂となった。その蛮勇と徹底性を日本は学ぶべし。

2013年10月号 ドイツに学べ [日本版シュレーダー改革]

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私は23年前からドイツに住んで定点観測を行っている。日本で経済人やジャーナリストと話すたびに、「欧州の多くの国々がユーロ危機で不況なのに、なぜドイツだけは好調なのか」と聞かれる。確かに、ここ数年のドイツ経済は調子が良い。2011年の成長率は3%で、ユーロ圏平均の2倍を上回った。今年6月の失業率は5.4%で、ユーロ圏の平均失業率の半分に満たない。12年の財貨の貿易黒字額は200億ドルで世界最高である。好景気によって税収が増えたため、財政収支も改善している。ドイツは15年に新規債務(財政赤字)をゼロにする予定だ。さらに翌年には、50億ユーロ(6500億円)の財政黒字を達成する見通し。ドイツ人は日米とは異次元の「借金に依存しない経済成長」をめざしている。今日、ドイツ経済が「欧州の優等生」となった背景には、この国が10年前に始めた「痛みを伴う改革」がある。改革に踏み切っ ………

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