小三治が本気「落語界も実力主義」

前座が二つ目へ「自動昇進」は止める。年功序列を廃し、本当の実力のある者だけを真打に!

2013年10月号 LIFE

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この9月、落語協会(柳家小三治会長)に、5人の新真打が誕生し、10月にかけ、東京都内の寄席で披露興行が行われている。ご祝儀ムードいっぱいだが、これに先立った4日、浅草のホテルで開かれた「新真打披露パーティー」での小三治会長の祝辞は少々辛口だった。「記者会見で、将来の希望や抱負を聞かれていたが、きちんと答えている者がいなかった。若いんだから何をしてもいいのです。もっと、やりたいようにやりましょうよ」会長の若手に対する厚い期待と厳しい注文は、就任早々から始まっていた。2010年の就任時、年配噺家で占められていた常任理事に、林家正蔵、三遊亭吉窓ら、理事に古今亭志ん輔、入船亭扇遊、五明樓玉の輔、女流の三遊亭歌る多ら、一世代飛び越した若手を抜擢、翌11年には副会長に理事連中よりもさらに若い柳亭市馬を起用して、世間をあっと言わせた。

力のある若手を真打に抜擢

が、この夏、さらにきつい ………

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