「五輪の手柄」独り占め猪瀬の鼻息

慎太郎も竹田理事長も「油揚げ」をさらわれた。利権争いで都議会のドンは潜伏行動。

2013年10月号 POLITICS

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「トーキョー!」IOC(国際オリンピック委員会)のジャック・ロゲ会長が「TOKYO 2020」と書かれたカードを示しながら全世界に告げるや、日本中が歓喜に湧いた。9月7日、ブエノスアイレスで開かれたIOC総会。終盤優位とされたスペインのマドリード、イスラム圏で初の開催地となるはずだったトルコのイスタンブール――この2都市を破り、東京が2020年夏のオリンピック開催地に決まった。「投票するIOC委員の97票をめぐって、3都市が激しく奪い合う構図だった。1回目の投票でマドリードとイスタンブールが同数の票で引き分けたが、東京はすでに42票を獲得していました」(東京招致関係者)東京はいち早く首位に立っていたのだ。決選投票でも結果は東京が60票を獲得、圧勝した。1964年以来56年ぶりとなる東京五輪だけに、あの男の鼻息も荒い。猪瀬直樹都知事である。

勝因は「敵失のおかげ」

9月10日。成田空港の到着ロビーに現れた ………

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