ミャンマー中央銀行で異色の日銀OBが活躍

2013年9月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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ミャンマー中央銀行で異色の日銀OBが活躍している。同中銀でゼネラルマネージャーの肩書を持つ田中克氏だ。ミャンマーでは、7月に中銀の独立性を強める法律が成立。決済システムなどのインフラ整備も急ピッチで進められており、日本のITベンダーやコンサルも商機をうかがっている。アジアで唯一の先進国中銀である日銀の知見を持つ田中氏は今後、ミャンマーの金融制度設計を担うキーマンとなりそうだ。田中氏は国際基督教大(ICU)教養卒。1978年に日銀に入行し、為替課長や高松支店長、国際局審議役などを務め、2011年に退任した。為替課長時代には、「ミスター円」と持て囃された榊原英資財務官(当時)が指揮した大量介入に対し「市場原理を歪める」として、反旗を翻したエピソードで知られる。シンクタンクなどお手軽な天下り先に転出する日銀マンが多い中で、退職後は金融市場整備のためアラブ首長 ………

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