日医が葬った「フリーアクセス禁止」

日本医師会の無言の圧力に屈した「社保改革国民会議」。官邸や厚労省もご機嫌取り。

2013年9月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

社会保障制度改革国民会議の最終報告書が8月6日、安倍首相に提出された。年金、保険だけでなく、長期的な医療、介護、少子化の政策の方向性をまとめたもので、今後、政府の基本政策となる。多くのメディアは「全世代で痛み分担」「要支援者、介護保険から分離」などと報じ、支払う保険料の増額とサービスの減少を捉え、マイナス論一色に染まった。もともと消費税の引き上げによる財源の使い道を論議する場で、税額を上回るスピードで高齢者が増えていくのだから、負担増は当然の流れだった。だが負担増よりも重大な医療の抜本策が、報告書には意外にもきちんと盛られている。ほとんどのメディアは見過ごしたが、これは日本の医療のあり方を根元から突き崩し、新たな地平を切り開く「天動説から地動説への転換」だ。報告書では、「病院完結型」医療から「地域完結型」への転換が必要、と示された。病院完 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。