サウジが中国製ミサイル配備

イスラエルのイラン攻撃に身構えるが、核武装もありうるとモサドは警戒する。

2013年9月号 GLOBAL

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7月28日、米国務省は声明を出し、パレスチナ高官とイスラエル交渉担当者による3年ぶりの交渉が再開されると発表した。ジョン・ケリー国務長官の主導のもと両政府は数週間にわたって秘密裡に話し合いを続けてきたが、大きな山場を迎えることになった。ただ、テルアビブのイスラエル国防軍本部の奥深くにある作戦司令室の壁に、真新しい衛星写真が貼られていたことは、ケリー長官も関知していない。サウジアラビアの砂漠につくられた、これまで知られていなかったミサイル発射基地の写真だ。配備されているのは中国製の強力な地対地ミサイル、射程距離が約3200キロのDF-3(東風3)型。地図には攻撃目標を示す線も2本引かれていた。テルアビブとテヘランである。50基あるミサイルには、ヤシの木の下に二本の三日月刀が交錯するサウジのサウード王家の紋章が描かれていた。このミサイル配備は、バラク・オ ………

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