日の丸半導体「ルネサス」の明日なき迷走

山形工場の閉鎖で地元は大騒ぎ。富士通の山本社長の「不実」を恨んでも、せせら笑われるだけ。

2013年9月号 BUSINESS

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7月下旬、山形県鶴岡市は大騒ぎになった。最大の雇用を創出しているルネサスエレクトロニクス山形工場が閉鎖されると報じられたためだ。地元では春先に工場は存続するとの報道があり、会社側の方針転換に、約900人の従業員はもとより、市内に約20社、県内に数十社ある取引先は騒然となった。8月2日、ルネサス会長の作田久男は構造改革計画を公表。「強力な構造改革が不可欠だ」と語り、山形工場だけでなく、甲府工場と滋賀工場の一部ライン閉鎖も発表した。地元の鶴岡市長や県知事は山形工場の存続と雇用確保を要請したが、もはや後の祭りである。昨年7月、経営不振に陥ったルネサスは国内にある18工場をほぼ半減することを柱とした経営再建計画を打ち出した。国内最先端の山形工場については「1~3年をメドに譲渡を検討する」として、半導体受託生産会社(ファウンドリー)のTSMC(台湾積体電路製造) ………

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