「カネと労組」が野党再編の足枷

民主党は機が熟するのを待つのか、その前に党そのものが消滅するのか。野党再編は時間との戦いだ。

2013年9月号 POLITICS [輿石頼みの「海江田続投」]

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「一敗地にまみれる」とはこのことだろう。先の参院選で、与党過半数阻止を掲げた民主党。残ったのは歴史的惨敗を印象づける不名誉な記録ばかりだ。獲得した17議席は1998年の結党以来、過去最低。全国に31ある1人区では1勝もできないばかりか、首都・東京をはじめ大阪、埼玉、京都といった都市部でも他党に競り負けた。比例代表で得た713万票は、公明党の756万票を下回る。2009年の政権交代時に400を超えた議席数は、昨年の衆院選と今回の参院選で116にまで激減した。「天理教の言い方を借りれば、民主党は一度出直したほうがいいってことだろう」。党関係者の1人はこう語る。天理教で出直しとは「死ぬこと」を意味する。企業でいえば実質破綻状態。トップの引責辞任は当たり前であろうし、それがなかったとしても社員は一丸となって再起を期さねばならぬだろう。ところが今の民主党にはそのどちらもな ………

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