「黄金の3年」は砂上の楼閣

2013年9月号 連載 [いまここにある毒]

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アジアの雷雨。久しぶりのソウルも東京などと同じ熱帯だった。炎天が急に暗くなり、バケツの底が抜けたようなスコール。雨しぶきで一面真っ白だ。気まぐれの空は油断できない。南山から市街を俯瞰していると、電話が鳴った。一人一票訴訟の升永英俊弁護士だ。「ご覧になりました? 新聞の全面広告」。原告団弁護士が私費を投じて8回も続けている意見広告のことだ。「これでもう、逃げ道の理屈は封じたでしょう」と升永氏は王手を宣した。が、難解だ。字だらけで「徒過済」「主位的主張」などの専門用語が並び、明らかに一般読者を想定していない。最高裁と高裁の判事に読ませるのが主眼だから、詰め将棋のように、昨年12月の衆院選と7月参院選について「違憲無効」判決へ追い込む論理を可視化している。この王手飛車取りを突破する判決は、よほどの詭弁を弄さないと難しい。となると、衆参多数を占めた ………

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