企業が丸儲けの「職務発明見直し」

山本大臣の「軽いノリ」に知財関係者は愕然。経団連の言いなりでは優秀な頭脳が流出する。

2013年8月号 BUSINESS

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「技術で勝って、ビジネスで負ける」と揶揄されてきた日本の産業界は、特許など知的財産権を有効に活用することが求められている。韓国メーカーなどに収益力で抜かれ、欧米や中国企業を含めたグローバル競争が過熱する中ではなおさらだ。その重要な知財政策を担当するのが、山本一太内閣府特命担当相である。だが、山本氏が6月24日、自身のブログ「気分はいつも直滑降」に書き込んだ内容に、多くの知財関係者は驚いたに違いない。2013年度の施策を盛り込んだ「知的財産推進計画2013」の決定を翌日に控え、山本氏は次のように書いたからだ。「午後、特許庁長官が大臣室にやって来た。職務発明制度の見直しについて、2度目の説明を受けた。優秀で真面目な人であることは間違いない。でも、説明はあんまり上手じゃない気がする。いや、こちらの頭脳に問題があるのかも。長官、ごめんなさい!(笑)」特許庁 ………

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