2013年8月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
人事部長が就職活動中の女子学生に対して不適切な行為を行い、社長と専務理事が引責辞任、総務局長らが更迭された共同通信――。漸く事態が収束と思いきや、新聞業界に「加盟社代表者殿」宛ての文書が出回り、再び物議を醸している。共同通信では不祥事発覚後、「憂士一同」「記者有志」「OB・有志一同」「政治部有志一同」などを差出人とする多くの告発文が飛び交い、いずれも辞任した前社長と、その取り巻きを糾弾するものだった。ところが、件(くだん)の文書は、差出人が被害者の女子学生が在籍する東京外語大学国際社会学部の岩崎稔学部長になっており、その文面も不祥事に連座した幹部を擁護するものであったため「二重の驚き」を呼んだ。「被害者のプライバシーを守り抜くことに協力してくださった伊藤(修一)専務以下の方々には、ある種の敬意を抱くようになりましたから、伊藤専務までが退任を ………
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