「都市老人」を田舎に捨てる悪巧み

厚労省が都会の要介護老人を過疎地に送る検討会。総理肝煎り産業競争力会議が後押し。

2013年8月号 POLITICS

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都市部で高齢者が急増している。都道府県別に見ると、2010年からの15年間で75歳以上の高齢者人口の増加率トップは埼玉県。約2倍になる。以下、千葉、神奈川と続き、8位の東京都は絶対数では最高の74.3万人増の見込みだ。そんな中、国レベルで高齢者を地方へ追い出す案が検討され始めた。実は、高齢者ケアの手立ては国際的に一つの方向に集約されてきた。「Ageing in Place」。つまり「住み慣れた地域でその人らしく最期まで暮らし続ける」ことだ。遠くの大規模施設に移ってケアを受けるのではなく、生活圏域内でケアを受け続けよう、とする考え方だ。1980年代から北欧やオランダで推進され、従来の大型施設からプライバシーの確立したケア付き住宅への転換が浸透、日本でも昨今「地域包括ケアシステム」という新造語で唱え出されている。高齢者の人権や尊厳を考えれば当然の流れだろう。厚労省も、「大 ………

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