「五輪の猪瀬」対「都議会のドン」初ガチンコ

2013年8月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

6月28日、猪瀬直樹東京都知事は、都議会自民党の総会が開かれた都庁内の会議室に姿を見せた。表情は心なしかこわばっていた。猪瀬にとっては「伏魔殿」にひとしい。23日の都議選は自民党が全候補59人当選という完勝に終わった。公明党と合わせ82議席、過半数を遥かに超えて都議会は「自公帝国」に様変わりした。そこに君臨しているのが自民党都連幹事長、内田茂都議(74)である。ヒナ壇の席についた猪瀬は宙を見つめていたが、その猪瀬を煙草を吹かしながら剣呑な表情で睨みつけている都議の姿もあった。内田は最後列のど真ん中の席に陣取っていた。「内田氏の表情はなぜかニコニコしていました。猪瀬知事のお手並み拝見ということなのか、今後の対決を想像してほくそ笑んでいたのかも」(都庁関係者)猪瀬が挨拶に立ったが、拍手はなかった。猪瀬は手元のペーパーを開き、読み上げ始めた。「都議会自 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。