2013年8月号 連載 [監査役 最後の一線 第28回]
参議院議員選挙が終わって安倍晋三首相がどこに「やる気」を見せるのか。引き続き「経済」に軸足を置くとの見方が強まっている。安倍氏は元から経済に関心があったわけではない。だが、選挙戦でも示された通り、経済再生に対する国民の期待は強く、経済を政策の軸に据えれば高い支持率が得られる。狙いは長期安定政権。祖父の岸信介首相の在任3年半を抜くには、高い支持率が不可欠だ。そんな安倍首相は9月にも召集される秋の臨時国会を「成長戦略実行国会」と名付けた。6月14日に閣議決定した「成長戦略」がマーケットの失望を買ったため、急遽、成長戦略を策定した「産業競争力会議」の存続を決定。秋までに成長戦略の追加策を打ち出すことにしたのだ。¥¥¥では、秋に向けて安倍首相は何を打ち出すのか。さらなる失望を生まないためのキーワードは「地方」と「外国人」だ。アベノミクスによる円安株 ………
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