2013年8月号 BUSINESS
ニコンの主力である半導体露光機(半露)事業が正念場を迎えている。ニコンの売上高は、2013年3月期に過去最高となったが、半露については「固定費が高いため、今の事業規模では採算が厳しい」と、同社幹部も認めざるを得なかった。過去10年、ニコンは世界最大手のオランダのASMLの勢いに押され、シェアを落としてきた。それが、今年になって漸く次世代製品で先手を打ち、反転攻勢の態勢となった。ニコンの事業は露光機を扱う「精機事業」、デジタルカメラなどの「映像事業」、そして特殊顕微鏡などを扱う「インストルメンツ事業」の三本柱になっている。稼ぎ頭の映像事業は、前年度の売上高1兆105億円の74%を占め、営業利益510億円を稼ぎ出している。今年度も同事業は増収増益を見込んでおり、ニコンブランドの面目躍如。とはいえ楽観は禁物だ。海外売上高比率が80%を超えるデジカメは、中国や欧州の ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。