英国は「EU離脱」で墓穴を掘る

大陸諸国とは真逆の方向。孤立したら、投資家は15年の総選挙まで待ってくれない。

2013年7月号 GLOBAL

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英国で何が起きているのか。つい最近まで欧州周辺で囁かれていた疑問が、いまや世界中に広がっている。与党保守党を率いるデビッド・キャメロン首相は、国内の根深い対立のもととなってきた「英国は欧州連合(EU)を離脱すべきか否か」という議論で、党のコントロールを失いつつあるように見える。EU離脱派の党内右派の圧力に抗しきれなくなったキャメロン首相は1月23日の演説で、2017年末までにEU離脱の是非を問う国民投票を実施する構想を明らかにした。これは英国、欧州両方の将来に大きな波紋を投げかけるものだった。欧州の人々は、EUには継続的な「改革」が必要だという意見で一致している。だが、EU諸国のほとんどの人々が考える改革と、国民投票実施に法的拘束力を持たせる法案が提出されないのを不満として5月に緊急動議を出し、キャメロンを突き上げた英保守党114人のめざすものとはまるで方 ………

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